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★ わかのうらに そでさへぬれて わすれがい
ひろへどいもは わすらえなくに
★ 若の浦まで袖まで濡らして忘れ貝を拾うが
妻は忘れられないことよ
・忘れ貝→身につけることで、恋の憂さを忘れる貝
巻9－3175
ひろへどいもは わすらえなくに
★ 若の浦まで袖まで濡らして忘れ貝を拾うが
妻は忘れられないことよ
・忘れ貝→身につけることで、恋の憂さを忘れる貝
巻9－3175
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★ いさりする あまのかじの おとゆくらかに
いもうとはこころに のりにけるかも
★ 松浦の船が、波騒ぐ堀江の水脈早しとてしきりに
楫とる。そのように、絶え間なくあなたが思われるよ
・ゆくらかに→ゆっくりと
巻９－3174
いもうとはこころに のりにけるかも
★ 松浦の船が、波騒ぐ堀江の水脈早しとてしきりに
楫とる。そのように、絶え間なくあなたが思われるよ
・ゆくらかに→ゆっくりと
巻９－3174
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★ まつうらぶね さわくほりえ すいみゃくはやみ
かじとるまなく おもほゆるかも
★ 松浦の船が、波騒ぐ堀江の水脈早しとてしきりに
楫取る。そのように絶える間なくあなたがおもわれるよ
巻9－3173
かじとるまなく おもほゆるかも
★ 松浦の船が、波騒ぐ堀江の水脈早しとてしきりに
楫取る。そのように絶える間なくあなたがおもわれるよ
巻9－3173
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★ うらみこぐ くまのふねつき めづらしく
かけておもはぬ つきもひなし
★ 浦廻を漕ぐ熊野船の様子が珍しいように、
心かけて心かけて、妻を思わない月も日もない
巻９ー3172
かけておもはぬ つきもひなし
★ 浦廻を漕ぐ熊野船の様子が珍しいように、
心かけて心かけて、妻を思わない月も日もない
巻９ー3172
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★ なにはがた こぎだしふねの はろはろに
わかれ来ぬれども わすれかねつもり
★ 難波潟を漕ぎ出した船が遥かに去るように
はるばると別れて来たが、なお忘れかねることよ
巻12ー3171
わかれ来ぬれども わすれかねつもり
★ 難波潟を漕ぎ出した船が遥かに去るように
はるばると別れて来たが、なお忘れかねることよ
巻12ー3171
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