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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★としのうちに はるはきにけり ひととせを

  こぞとやいはむ ことしとやいはむ

★正月がこないうちに、はや、立春がきてしまった。

 これから、大晦日までの残りの日は、去年と呼ぶべき

だろうか、今年と呼ぶべきだろうか・・・

         在原元方

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★やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。

世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふことを、

見るもの聞くものにつけて、言ひ出だせるなり。花に鳴く鶯、水にすむ

蛙の声をきけば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。

力をも入れずして、天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ

男女の中をもやはらげ、猛きもののふの心をも慰むるは歌なり。

この歌、天地ひらけ初まりける時より出できにけり。

★やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなけりける

よのなかにあるひと、ことわざしげきものなれば、こころにおもふことを

みるものきくものにつけて、いひいだせるなり。はなになくうぐひす、

みずにすむかわづのこえをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。

ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めにみえぬおにがみをもあはれとおもはせ

おとこおんなのなかをもやはらげ、たけきもののふのこころをもなぐさむるはうたなり

この歌、天地開けはじまりけるときよりいできにけり。

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★ なつやまの こぬれのしじに ほととぎす

    なきとよむなる こえのはるけさ

★ あの夏山の梢の繁みに潜んでいるのだろう、ホトトギスが

  鳴き声を響かせている。その声の遥かさよ

      巻8-1494   大伴家持

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★うのはなの すぎばおしみか ほととぎす

     あままもおかず こゆなきわたる

★卯の花の散り過ぎてしまうのを惜しんでか、ほととぎすが

 雨の降る間も休まず、あたりを鳴いて飛び回る

      巻8-1491   大伴家持

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万葉のこころを歌う、と銘打って、コンサート
活動を続けています。

その心は・・・
万葉集には、日本人の、ありとあらゆる心性が
詠われているからです。

その後の、古今集、新古今などは、勅撰和歌集なので、
歌を詠んだ階層が限られます。

万葉集は、天皇・農民・乞食・遊女・貴族と、ありとあらゆる
階層の人々の歌があり、また読み人知らずの歌も沢山あります。
私なりの解釈で言うと、詠み人知らずの和歌は、詠い継がれてきたものです。
だから、それこそ、日本人の心性だと、思うのです。

日本人の心性は、大和心・・・・おほいなるやはらぎのこころ

争い・競争・妬み・嫉妬を、出来る限りもたずに
やはらぎの心で、物事や人に接すること、とでも言いましょうか・・・

すべての事が、そういう心根で動いてくれたら、と願わずにいられません

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