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★ はるたてど はなもにほはむ やまさとは
ものうかるねに うぐひすぞなく
★ 待ちわびた春は来たものの、花も咲かない
この山里では、鶯も浮かぬ声でなくばかりだ
在原棟梁（ありはらのむねやな）
ものうかるねに うぐひすぞなく
★ 待ちわびた春は来たものの、花も咲かない
この山里では、鶯も浮かぬ声でなくばかりだ
在原棟梁（ありはらのむねやな）
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★ わがつまも ゑにかきとらむ いづまもが
たびゆくあれは みつつしのはむ
★ 我が妻もせめて絵に描きうつす暇が欲しい。そうすれば
旅行く私はそれを見ながら妻を偲ぼうものを・・・
巻20－4327
たびゆくあれは みつつしのはむ
★ 我が妻もせめて絵に描きうつす暇が欲しい。そうすれば
旅行く私はそれを見ながら妻を偲ぼうものを・・・
巻20－4327
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★ ちちははが とののしりへの ももよぐさ
ももよいでませ わがきたるまで
★ 父母が住む立派な建物の裏に咲く百代草よ。
百歳まで長生きしてください。私が戻るまで・・・
巻20－4326 生玉部足国（いくたまべのたりくに）
ももよいでませ わがきたるまで
★ 父母が住む立派な建物の裏に咲く百代草よ。
百歳まで長生きしてください。私が戻るまで・・・
巻20－4326 生玉部足国（いくたまべのたりくに）
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★ ちちははも はなにもがもや くさまくら
たびはゆくとも ささごてゆこか
★ 父も母も せめて花であってほしいものです。
草を枕の旅に行くとしても、捧げもって行こう
巻20－4325 丈部黒当（はせつかべのくろまさ）
たびはゆくとも ささごてゆこか
★ 父も母も せめて花であってほしいものです。
草を枕の旅に行くとしても、捧げもって行こう
巻20－4325 丈部黒当（はせつかべのくろまさ）
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★うぐひすの たによりいづる こゑなくは
はるくることを たれかしらまし
★鶯が冬ごもりの谷から出てきて、梢で鳴かなければ
春の到来を誰が知ることができるでしょうか？
大江千里（おほえのちさと）
はるくることを たれかしらまし
★鶯が冬ごもりの谷から出てきて、梢で鳴かなければ
春の到来を誰が知ることができるでしょうか？
大江千里（おほえのちさと）
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