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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ たたみけむ むらじがいその はなりその

     ははをはなれて ゆくがかなしさ

★ 畳薦むらじが磯の離れた磯のように、母のもとを

  離れて旅行く事の悲しさよ

         助丁生部道麻呂(すけのよほろみぶべのみちまろ)

 畳薦→枕詞 牟良自が磯→地名、場所は不明

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★ はるのきる かすみのころも ぬきをうすみ

    やまかぜにこそ  みだるべらなれ

★ 春の女神が身にまとっている霞の衣は、横糸が弱いので

  山風に吹かれて、いまにも乱れそうです。

             在原行平朝臣(ありはらのゆきひらのあそむ)

 ・~べらなれ→~しそうだ。

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★ みずどりの たちのいそぎに ちちははに

   ものいはずけにて  いまぞくやしき

★ 水鳥が飛び立つように、慌ただしく出立の準備をして、父や
 
 母に、言葉もゆっくりと掛ける事も出来ないまま来てしまって

 今更悔やまれることです。

       巻20-4337   有度部牛麻呂(とべのうしまろ)

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★ かすがのの わかなつみにや しろたへの

     そでふりはへて ひとのゆくらむ

★春日野に若菜を摘みに行くのだろうか。真っ白な

 袖を振りながら、人々がせっせと出かけるよ

            貫之

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★ さきもりの ほりえこぎづる いずてぶね

    かじとるまなく こひはしげけむ

★ 防人が堀江を漕ぎ出してゆく、伊豆で作られた小型の船は

  その楫を暇(いとま)なく漕ぐように、私の恋心も激しく
 
  なっていることです。

        巻20-4336  大伴家持

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