万葉歌手辻友子
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2024/11/25 (Mon)
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26 青柳の 糸よりかくる 春しもぞ 乱れて花の ほころびにける
★あおやぎの いとよりかくる はるしもぞ
みだれてはなの ほころびにける
★ 柳は青々として、糸をよって布を織っているような
春であることです。桜は風に乱れて、つぼみが
ほころんでいる。
貫之
[0回]
2018/09/26 (Wed)
古今和歌集
巻20-4340「父母え 斎ひて待たね 筑紫なる 水漬く白玉 取りて来までに」
★ とちははえ いはひてまたね つくしなる
みづくしらたま とりてくまでに
★ 父母よ、身を慎んで待っていて欲しい。筑紫の
水中になる白玉を取って帰って来るまでは
巻20-4340 川原虫麻呂
父母→とちはは→訛り、非仙覚系諸本に従う
[1回]
2018/09/26 (Wed)
万葉防人の歌
わがせこが 衣春雨 降るごとに 野辺の緑ぞ 色まさりける
★ わがせこが ころもはるさめ ふるごとに
のべのみどりぞ いろまさりける
★ 冬が過ぎて、夫の冬着の洗い張りをする季節。時々
春雨が降る。そのたびごとに、野辺の緑がひときわ
色を深めてゆく
貫之
春になると冬の着物を、洗い張りして、仕立て直す。妻の
役目である。「洗い張り」の「張り」と「春」を掛けている。
[0回]
2018/09/25 (Tue)
古今和歌集
巻20-4339「国巡る あとり鴨けり 行き巡り 帰り来までに 斎ひて待たね」
★ くにめぐる あとりかまけり ゆきめぐり
かえりくまでに いはひてまたね
★ 国から国へ飛びめぐるアトリやカモやケリのように
遠い国々を行き巡り、再び帰って来るまでに、無事を祈って
身を慎んで待っていてくれよ
巻20-4339 刑部虫麻呂(おさかべのむしまろ)
[0回]
2018/09/25 (Tue)
万葉防人の歌
常盤なる 松の緑も 春来れば いまひとしほの 色まさりけり
★ときはなる まつのみどりも はるくれば
いまひとしほの いろまさりけり
★ 一年を通じて色を変えないはずの松の緑も
春になると、いっそう鮮やかに色が冴えわたる
源宗干朝臣(みなもとのむねゆいあそむ)
[0回]
2018/09/23 (Sun)
古今和歌集
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