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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★あおやぎの いとよりかくる はるしもぞ

   みだれてはなの ほころびにける

★ 柳は青々として、糸をよって布を織っているような

  春であることです。桜は風に乱れて、つぼみが

  ほころんでいる。

          貫之

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★ とちははえ いはひてまたね つくしなる

    みづくしらたま  とりてくまでに

★ 父母よ、身を慎んで待っていて欲しい。筑紫の

  水中になる白玉を取って帰って来るまでは

       巻20-4340 川原虫麻呂

父母→とちはは→訛り、非仙覚系諸本に従う

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★ わがせこが ころもはるさめ ふるごとに

    のべのみどりぞ いろまさりける

★ 冬が過ぎて、夫の冬着の洗い張りをする季節。時々

  春雨が降る。そのたびごとに、野辺の緑がひときわ

  色を深めてゆく

                貫之

春になると冬の着物を、洗い張りして、仕立て直す。妻の

役目である。「洗い張り」の「張り」と「春」を掛けている。

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★ くにめぐる あとりかまけり ゆきめぐり

    かえりくまでに いはひてまたね

★ 国から国へ飛びめぐるアトリやカモやケリのように

  遠い国々を行き巡り、再び帰って来るまでに、無事を祈って

  身を慎んで待っていてくれよ

       巻20-4339 刑部虫麻呂(おさかべのむしまろ)

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★ときはなる まつのみどりも はるくれば

   いまひとしほの  いろまさりけり

★ 一年を通じて色を変えないはずの松の緑も

 春になると、いっそう鮮やかに色が冴えわたる

       源宗干朝臣(みなもとのむねゆいあそむ)

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