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★ ときどきの はなはさけども なにすれそ
ははとふはなの さきできずけむ
★折々の花は咲きでるのに、どうして母という花は
咲き出してこないのだろうか
丈部真麻呂
巻20－4323
ははとふはなの さきできずけむ
★折々の花は咲きでるのに、どうして母という花は
咲き出してこないのだろうか
丈部真麻呂
巻20－4323
[0回]
★ わがつまは いたくこひらし のむみずに
かげさへみえず よにわすられず
★わが妻はひどく苦しんでいるらしい。私の飲む水に
面影になってまで現れ、とても、忘れられない
若倭部身麻呂
巻20－4322
かげさへみえず よにわすられず
★わが妻はひどく苦しんでいるらしい。私の飲む水に
面影になってまで現れ、とても、忘れられない
若倭部身麻呂
巻20－4322
[0回]
★ かしこきや みことかぶり あしたゆりや
くさがむねた いもなしにして
★畏れ多い命令を頂いて、明日からは妻と
共寝をするだろうか。妻もなくて
物部秋持
巻20－4321
くさがむねた いもなしにして
★畏れ多い命令を頂いて、明日からは妻と
共寝をするだろうか。妻もなくて
物部秋持
巻20－4321
[0回]
★ますらをの よびたてしかば さをしかの
むねわけゆかむ あきのはぎはら
★大夫たちが呼びたてたので、さお鹿が
胸で分けながら、歩いているだろう
秋野の萩原よ
大伴家持
巻20－4320
むねわけゆかむ あきのはぎはら
★大夫たちが呼びたてたので、さお鹿が
胸で分けながら、歩いているだろう
秋野の萩原よ
大伴家持
巻20－4320
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★ たかまどの あきののうへの あさぎりに
つまよぶをじか いでたつらむか
★高円の秋の野を流れる朝霧の中に、妻を求めて
出でたつ牡鹿が、今出で立つだろうか
大伴家持
巻20－4319
つまよぶをじか いでたつらむか
★高円の秋の野を流れる朝霧の中に、妻を求めて
出でたつ牡鹿が、今出で立つだろうか
大伴家持
巻20－4319
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