万葉歌手辻友子

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2025/04/22 (Tue)

雑歌＞巻20－4405「わが妹子が　しぬひぬせよと　着けし紐　糸になるとも　吾は解かじと

★わがいもこが　　しぬひぬせよと　　つけしひも

　　いとになるとも　　あはとかじと

★わが妻が思い出のよすがになると

　つけてくれた紐は糸になっても解くまいよ

　　　　　　　　　　　朝倉益人

　　　巻20－4405

[0回]

2016/04/14 (Thu) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4404「難波道を　行きて来までと　吾妹子が　着けし紐が　緒絶えにける

★　なにわぢを　　ゆきてきまでと　　わぎもこが

　　　　つけしひもが　　　をたえにける

★難波へいってわが妻がつけてくれた紐は、切れてしまったことです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上毛野牛甘

　　　　巻20－4304

[0回]

2016/04/14 (Thu) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4403「ちはやふる　神の御坂に　幣奉り　斎ふ命は　母父がため

★　ちはやぶる　　かみのみさかに　　ぬさまつり

　　　　いはふいのちは　　　ははちちがため

★ちはやふる神の御坂に幣をささげて無事を願う

　わが命は、父母のためである

　　　　　　　　　　　小長谷部笠麻呂

　　　巻20－4402

[0回]

2016/04/13 (Wed) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4401「韓衣　裾に取り付き　泣く子らを　置きてそ来のや　母なしにして

★からころも　　すそにとりつき　　なくこらを

　　おきてそきのや　　　ははなしにして

★韓衣の裾に取りすがって泣く子を残してきたことだ

　母なしにして
　　　　　　　　　　　　　池田舎人大島

　　巻20－4401

[0回]

2016/04/13 (Wed) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4400「家思へと　寝を寝ず居れば　鶴が鳴く　葦辺も見えず　春の霞に

★いへおもへと　　　いをねずをれば　　つるがなく

　　あしへもみえず　　　はるかすみに

★故郷を思うととえ寝られず起きていると鶴の鳴く

　あたりも見えない。春の霞の中で

　　　　　　　　　　　　　　大伴家持

　　　巻20－4400

[0回]

2016/04/13 (Wed) 万葉たまゆら

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