万葉歌手辻友子

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2025/04/22 (Tue)

雑歌＞巻20－4482「掘江越え　遠き里まで　送り来る　君が心は　忘らゆましじ　

★　ほりえこへ　　とおきさとまで　　おくりくる

　　　　きにがこころは　　　わすらゆまじ

★難波の遠い所まで送って来てくれたあなたの

　おきもちはわすれらるまい

　　　　　　　　　　　　藤原執弓

　　　　巻20－4482

[0回]

2016/04/21 (Thu) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4481「あしひきの　八峰の椿　つらつらに　見とも飽かめや　植ゑてけるけり

★あしひきの　　やつをのつばき　　つらつらに

　　みともあかめや　　うゑてけるけり

★あしひきの幾重も山奥に咲くはずの椿だから

　椿はいくら見ても飽きない。そのとように、

　　植えた貴方はいつまでも見飽きない
　　　　　　　　
　　　　　　　　・あしひきの→枕言葉

　　　　　　　　　　　　　大友家持

　　　巻20－4481

[0回]

2016/04/21 (Thu) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4480「畏きや　天の御門を　かけつければ　ねのみし泣くゆ　朝夕にして

★かしこきや　　あまのみかどを　　かけつければ

　　　　ねのみしなくゆ　　　あさゆうにして

★恐れ多いことよ。朝廷にのことを心にかけると
　
　朝も夕も泣かされてしまうことです

　　　　　　　　　　　巻20－4480

[0回]

2016/04/21 (Thu) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4479「朝夕に　ねのみし泣けば　焼大刀の　利心もあれば　思ひけねつも

★あさゆうに　　ねのみしなけば　　やきたちの

　　とごころもあれば　　　おもひけねつも

★朝に夕に泣かれてしまうので焼大刀ような私の

　　心などどうでもよいことです

　　　　　　　　　　　　　　　藤原婦人

　　　巻20－44797

[0回]

2016/04/21 (Thu) 万葉たまゆら

雑歌＞巻20－4976「左保川に　凍り渡れる　薄氷の　　薄き心を　わが思はなくに

★」　さほがには　　こおりわたれる　　はくひょうの

　　　　　　うすきこころを　　　　わがおもはなくに

★佐保皮に薄い氷を広がっている薄い氷のようなうすっぺらな心で

　思っているわけではないのに
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大原桜井

　　　　巻20－4876