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★おくやまの まきのいたどを おしひらき
しゐやいでこね のちはなにせむ
★奥山の真木の板戸で作った板戸を
押し開いてええ、ままよ、出て来なさい
後では何とかしよう
巻11－2519
しゐやいでこね のちはなにせむ
★奥山の真木の板戸で作った板戸を
押し開いてええ、ままよ、出て来なさい
後では何とかしよう
巻11－2519
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★ わぎもこが われをおくると しろたへの
そでひつまっでに なきしおもほゆ
★いとしいあの子が私を送るとて、白栲の衣の袖が濡れるまで
泣いたことが思われてならない
巻11－2517
そでひつまっでに なきしおもほゆ
★いとしいあの子が私を送るとて、白栲の衣の袖が濡れるまで
泣いたことが思われてならない
巻11－2517
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★ たらちねの ははにさわらば いたづらに
なんじもわれも ことはなるべし
★たらちねの母に妨げられたのなら、貴方も私も事が
空しくなってしまうだろう。
・たらちねの→枕詞
巻11－2517
なんじもわれも ことはなるべし
★たらちねの母に妨げられたのなら、貴方も私も事が
空しくなってしまうだろう。
・たらちねの→枕詞
巻11－2517
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★ しきたへの まくらはひとに こととへや
そのまくらは こけむしにたり
★敷栲の床の枕は人に言問いなどしようか。その枕には
苔がむしてしまっているようだ
柿本人麻呂歌集
巻11－2516
そのまくらは こけむしにたり
★敷栲の床の枕は人に言問いなどしようか。その枕には
苔がむしてしまっているようだ
柿本人麻呂歌集
巻11－2516
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★ さととほみ こひわびにけり ますみかがみ
おもかげのこらず いめにこそみえず
★真澄鏡を手に取って毎朝見るそのように
いつもあなたが見られる時でもあなたへの恋はしきりでしょう
巻11－2634
おもかげのこらず いめにこそみえず
★真澄鏡を手に取って毎朝見るそのように
いつもあなたが見られる時でもあなたへの恋はしきりでしょう
巻11－2634
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