万葉歌手辻友子

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2025/04/21 (Mon)

正延心緒　巻11－2,564「ぬばたまの　妹が黒髪　今夜もかわが　無き床に　靡けて寝らむ

★ぬばたまの　　いもがくろかみ　　こんやもかわが

　　　　なきゆかに　　　　なびけてねらむ

★真っ黒な妻の黒髪を今夜もわたしのいない床で

　靡かせて寝てもらう

　　　　　・ぬばたまの→枕詞

　　　　巻11－2564

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2016/05/10 (Tue) 万葉たまゆら

正延心緒　巻11－2563「人眼守る　君がまにまに　われさへに　早く起きつつ　裳の裾濡れぬ

★　ひとめまもる　　きみがまにまに　　わえさへに

　　　　はやくおきつつ　　ものすそぬれぬ

★人の目を気にするあなたに付いて、私まで

　裳の裾を濡らしたことです

　　　　　　　巻11－2563

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2016/05/10 (Tue) 万葉たまゆら

正延心緒　巻11－2552「情には　千遍しくしくに　思へども　使を遣らむ　すべの知らなく

★　こころには　ちへしくしくに　　おもへども

　　　　つかひをやらむ　　すべのしらなく

★心には幾重にもしきりにやる方法がないことよ

　　　　　　巻11－2552

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2016/05/10 (Tue) 万葉たまゆら

正延心緒　巻11－2542「若草の　新手枕を　枕き初めて　夜をや隔てむ　憎くくあらなくに

★わかくさの　　にひてまくらを　　まきそめて

　　　よるをやへだてむ　　にくくあらなくに

★若草のように手枕を初めてまいて、どうして、

　夜を隔てよう。憎くなどないものを

　　　　巻11－2542

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2016/05/10 (Tue) 万葉たまゆら

正延心緒　巻11－2551「思ふにし　余りにしかば　すべを無み　出でてそ行き　その門を見に

★おもふにし　　あまりにしかば　　すべをなみ

　　　いでてそゆき　　そのかどをみに

★恋しさに思い余って出かけたことよ。

　妻の家の門を見に

　　　　　巻11－2551

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2016/05/10 (Tue) 万葉たまゆら

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