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★かぜふかぬ うらになみだち あらぬなを
われはおへるか あふとはなしに
★風が吹かない波に立って、あらぬ評判を
私はたてられてしまったなあ。
逢うことも無いのに
巻11－2726
われはおへるか あふとはなしに
★風が吹かない波に立って、あらぬ評判を
私はたてられてしまったなあ。
逢うことも無いのに
巻11－2726
[0回]
★しらまさご みつのはにふの いろにいでて
いはなくてのみそ わがこふらくは
★白砂の御津のの岸の黄土のように、色に出して
言わないだけだ。私の恋しさが
巻11－2725
いはなくてのみそ わがこふらくは
★白砂の御津のの岸の黄土のように、色に出して
言わないだけだ。私の恋しさが
巻11－2725
[0回]
★あきかぜの ちえのうらみと こずみなす
こころはよりぬ のちはしらねど
★秋風が吹く千江の浦の木屑のように、心は
寄ってしまった。後のことはわからないが
巻11－2724
こころはよりぬ のちはしらねど
★秋風が吹く千江の浦の木屑のように、心は
寄ってしまった。後のことはわからないが
巻11－2724
[1回]
★あまたあらぬ なをしもおしみ うまれぎの
したゆそこふる ゆくへしらず
★一つしかないわが名を惜しんでいる埋木のように、
下心だけに恋している。恋の行方も知らず
巻11－2723
したゆそこふる ゆくへしらず
★一つしかないわが名を惜しんでいる埋木のように、
下心だけに恋している。恋の行方も知らず
巻11－2723
[0回]
★わぎもこが かさのかりての わざみのに
われはいりぬと いもにつげこそ
★隠り沼のように下心のように、不満でいっぱいであった。
慎むべきものを
巻11－2722
われはいりぬと いもにつげこそ
★隠り沼のように下心のように、不満でいっぱいであった。
慎むべきものを
巻11－2722
[0回]