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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ このゆへつみの さえだのながれ こばやなは うたずてとらず かもあらむ

★ この夕ぐれに、もし、柘の枝が流れてきたならば、梁を打つこともなく取らずにいることだろうか

                             巻3-386   仙柘枝(やまひめつみのえ)の歌

さ・・・ということばは、霊性が宿る事を示します。作者は不詳です。

仙女である柘枝のことに関して歌われた歌です。前首も同じです。

話の言われは、味稲(うましね)という漁夫が、吉野川で柘の枝を拾ったところ、美女に変じ、

この女性と通じた・・・・というお話のようです。

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40歳を過ぎたおばさんが、歌を習いたいと言って来て、本気に教える先生がいるだろうか?

「いいんじゃない・・趣味で」と、思うのが関の山だと思うし、お金になるから教えようと思うのが

普通だろう・・・・藤岡さんが全くそう思わなかったとは、私は思っていない。実際、人に教えるのは

イヤだと言っていたのを、木村氏が説得してくれて初弟子として、レッスンが始められたらしい。

でも、最初はそう思っていたとしても、実際の指導は、真摯であり、素晴らしく価値のある実りある

ものであった。それは、音楽に対してのまた、歌に対しての藤岡宣男という歌手の姿勢を

良くあらわしていると思う。人に教える技術は、上手く歌える技術とは違うものを要するし、

更に、舞台に立つ人間と教える人間とは、相容れない要素も多々あり、難しい。

藤岡宣男さんと私は師弟としての相性もかなり良かったと思う。

それ以上に、「歌手 藤岡宣男」は、「指導者としての素晴らしい素質」と「舞台に立つ人間としての

素晴らしい素質」の両方を持ち得ていた「極めて数少ない稀有な才能の持ち主」であったと

私は思う。(一応、ここで断っておくが、私は大学の音楽科を卒業し、声楽も様々な先生に師事して

レッスンをしてきていた。藤岡さんが声楽の師として初めてではないけれど、藤岡さんに教わった

実感から、大変申し訳ないがそれ以前に習ってきた先生に習ったという実感が持てないのだ。

そのぐらいに、「歌手 藤岡宣男」の指導力は高かったということである)

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★ あられふる きしみがたけを さがしみと くさとりはなち いもがてをとる

★ 霰の降る吉志美が岳を険しいからと、草を取り放して、あの子の手を取ることです

                           巻3-385   仙柘枝(やまひとのつみのえ)

この歌は、吉野の人、味稲(うましね)が柘枝(つみのえ)の仙媛(やまひめ)に与えし歌なり・・・

とありますが、柘枝伝(しゃしでん)を見るとこの歌はありません・・・・と、解釈が付いています。いまいち

わかりづらい・・・です。

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★ わがやどに からあゐまきおほし かれぬれど こりずてまたも まかむとそおもふ

★ 私の家に鶏頭の種を蒔いて育てて、枯れてしまいましたが、また懲りずに蒔こうと思っています

                                 巻3-384   山部宿禰赤人


鶏頭の花は、外来種で、秋に鶏のとさかのような赤い花をつけます。

韓藍は、女性の比喩ともされているようです。そう考えると、きわどい歌ですね・・・・

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★ つくはねを よそのみみつつ ありかねて ゆきげのみちを なづみくるかも 

★ 筑波の山を、関係無いとは言え見ていることが出来なくて、雪解けの道を苦労しながら

  やってきたものです。

                         巻3-383     丹比真人国人(たぢひのまひとくにひと)

先の長歌の反歌です。反歌は、長歌の言いたい事を更に強調するまた、繰り返す要素が多く

あります。

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