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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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TW2の事務所には木村氏への、贈り物が毎日のように届いていた。

魚沼産こしひかりから、上等のアスパラガスやら、ステーキ肉・・・・・なぜ、木村氏にそんなに

贈り物が多いのだろうと不思議に思って聞いてみた。

「茶道や日本舞踊や生け花の昔のお弟子さんたちから送ってくる」と、おっしゃっていた。

人望の厚い人なのだなと思ったものである。

そして、そのおいしい贈り物を一番味わっていたのは、藤岡さんであった。

外での仕事が無い日は、大半の時間を事務所で過ごしていた藤岡さんは、料理まめな木村氏が

送られてくる美味食材を、ダイナミックに調理したものを真っ先に食すのだった。私も事務所での

レッスンの折には、時々おすそ分けをしてもらった・・・今でも懐かしい思い出である。

とりわけ、ステーキ肉は美味しく、木村氏はあまり肉を召し上がらないので肉好きの藤岡さんは

必然的に独り占めして、食べていた。でも、時々私が貰っているのを知って、「あまり、辻さんに

あげちゃ駄目」と言っていたと、木村氏が私に言っていた事がある。私はその話になんだか

藤岡さんらしくなくて可笑しく思ったのを憶えている。「藤岡が残りの2枚のステーキ肉は僕が

食べるから辻さんにあげちゃ駄目って言うんだよ」と、木村氏が私に言う・・・・なんだか、子ども

みたいあだな・・・・と、思った。誰の前でも、スマートにおっとりと振る舞っていた藤岡さんだが

木村氏の前では、子どものようだなと感じていた。

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★ わたつみは 奇しきものか 淡路島 中に立て置きて 白波を 伊予に廻らし 居待月

  明石の門ゆは 夕されば 潮を満たしめ 明けされば 潮を干しむ 潮騒の 波を恐み

  淡路島 磯隠り居て いつしかも この夜明けむと さもらふに 寝の寝かてねば

  滝の上の 浅野の雉 明けぬとし 立ち騒くらし いざ子ども あへて漕ぎ出む 庭も静けし

                          巻3-388    作者未詳

わたつみは くすしきものか あはぢしま なかにたておきて しらなみを いよにめぐらし

ゐまちづき あかしのとゆは ゆふされば しおをみたしめ あけされば しおをひしむ

しほさゐの なみをかしこみ あはぢしま いそがくりゐて いつしかも このよのあけむと

さもらふに いのねかてねば たぎのうへの あさののきざし あけぬとし たちさわくらし

いざこども あへてこぎでむ にはもしづけし


★ 海の神は なんと霊妙なものでしょうか?淡路島を中に立て置いて、白波を伊予の国まで

 廻らして、十八夜の月も明るい明石の海峡を夕暮れともなれば、潮を満たして、夜明けに

 なれば、潮を引かせる。潮なりのする波が恐ろしいので、淡路島の磯に隠れて、早く夜が

 明けて欲しいものだと、様子を伺いながら、中々眠りに付くことが出来ずにいると、海に

 つづく滝の上の雉が、夜が明けたと立ち騒ぐ鳴声が聞える。さぁ、みんな、漕ぎ出だそう。
 
 海面も静かなことです。

                            巻3-388 作者不詳

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有り難い・・・・ありがとうございました・・・

それしかない・・・多くの人の支え・励まし・助けがあって、今日がありました。

成長したと言って頂きました。嬉しかったです。

そして、終わりました・・・あっという間でした。

お蔭様で、いいコンサートでした。

明日から、また今日を生きていきます。

本当に、本当にありがとうございました。

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★ いにしへに やなうつひとの なかりせば ここもあらまし つみのえだはも

★ 昔ここで、梁を打つ人がいなかったら、今でもここにあったであろう・・・柘の枝が・・・・

                             巻3-387   若宮年魚麿(わかみやのあゆまろ)

美しい仙女に会いたくて残念がる歌でしょうか??梁を打つ・・というのは漁の方法です。

柘((つげ)はいまでも、櫛などに重宝されますが、昔から、霊性のある木として扱われていたのですね。

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明日は、久しぶりに東京でコンサート・・・・

前だったら、緊張感が強くて楽しめなかったけれど、ようやくその緊張感を少し楽しめるように

なりました。

藤岡さんも何よりリサイタル本番が楽しそうでした・・・・思いだします。

横浜はようやく自分の場所として定着しつつあり、安定してきましたが、東京はまだまだ・・・

でも東京の刺激も、やはりいろいろな意味で勉強になります。

藤岡さん、明日のコンサートの成功を見守ってくださいね・・・・

舞台での藤岡さんの優美で品格のある歌いっぷりを思いだしながら、辻友子らしく歌えるように・・・

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