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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ただごえの このみちにてし おしてるや

          なにはのうみと なづけけらしも


★ 大和と難波を一直線に結ぶこの山越えの道こそ、「押し照るや 難波の海」と、

  名づけられたのであろう。

     
     巻6-977 神社忌寸老麻呂(かみこそのいみきおゆまろ)


名前に「忌」をいれるとは、なんと不吉な・・・・

渡来人らしい・・

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★ なにはがた しほひのなごり よくみてむ

         いえなるいもが まちとはむため


★ 難波の干潟の余波を 良く見ておこう。家でまっている妻が

  きっと尋ねるだろうから・・・

            巻6-976   神社忌寸老麻呂


なんということはない、意味だけれど、大和言葉だと、いい感じ・・・・ふんふん

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娘が出産するまでの間、更に仰天するような出来事が、いくつも続き、私自身、

時系列もよく覚えていない。ただ、いつも私は、ひたすら、一生懸命だった。

結果が良いとか悪いとか、死ぬまで、いや死んでも分からないかもしれないけれど

私と言う、「母親」はあのようにしか行動できなかった・・・と言うことだ。

義理の息子は私をとても慕ってくれた。しかし、育った環境や価値観はいかんともしが

たいものはあった。

自分の出産が日赤病院で、嫌な、まるでもの扱いのような出産だったので、娘の

出産は、いい思い出にしてやりたかった。運のいいことに、一軒家の一室で産むと言う

助産院のよいところが見つかったので、そこにした。

深いことは何も聞かず、とても親身になってくれる暖かい助産院だった。

そこで、娘は、妹と私と彼に見守られながら、普通のベットの上で、とても自然に

金属にも囲まれず、バスタオルを敷いて、出血も少なく、とてもいい出産をした。

私は、いい出産ができて本当に良かったと思った。

生まれた男の子は、とても健康で美男子だった・・・すでに、ばぁばの欲目である。

産んでも産まなくても、どちらにしても大変な人生なら、産む・・・と言う

方向に前進させてやりたかった。「いのち」を授かったのだから・・・

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★ かくしつつ あらくをよみぞ たまきはる

         みじかきいのちを ながくほりする


★ このように生き続けていることを良き事として、霊魂のきはまる短き

  命も長くあれと願うことです。

  巻6-975  中納言安倍廣庭卿(ちゅうなごんあへのひろにわのまへつきみ)

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娘は家を出た・・・と言っても、其のころは殆ど家にいなかったけれど・・・

其のころの事は断片式にしか覚えていない。最初は、向こうのお母さんと同居していた

のだが、いつごろからか、おんぼろアパートの一階で二人は生活を

始めた。娘はいつのまに覚えたのか料理を作り、彼は働きにでた。

傍若無人に10代を過ごした二人の生活。覚えているのは、玄関を開けた土間に

冷蔵庫が置いてあり、隙間風がヒューヒューと吹き込むような部屋だった事。

馬鹿なことばかりするから・・・こんな目にあって・・・と思っていた。

娘は人生の中で始めてそういう家に住んだのだ。

ところが、意外に、悲壮感もなく、友人たちがなんやかや見繕って、

家電も揃っていた。

私は、何とか主人の承諾を得る思案を始め、其の傍ら、食べ物や何やかにや

心配で車で何度も届けた。

娘のおなかは日増しに大きくなる。




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