★　あわゆきか　はだれにふると　みるまでに

　　　　　　ながらへちるは　なにのはなそも


★　ぼたん雪のような、花びらが、　はらはらとふってくると

　　みまちがうほどに　ながれつつちるのは　何の花だろうか


　　　　　　　　　　巻８－１４２０　　　駿河采女

それは、もしかしたら、恋のはなでしょうか・・・宮廷にお使えする

女性にとって「恋」はすべてのはず・・・・

[0回]

本日の、イギリス館でのサロンコンサート・・・

中田喜直と山田耕筰の歌とピアノの世界・・・

大変好評でした。いすが足りなくなるのではと言う

心配をしましたがなんとか、あるだけのいすで収まってよかったです。


今回はわたしの本領である「万葉の世界」ではありませんが、

素晴らしい二人の作曲家の音楽世界を私の心と歌声を通して

届けられたのなら、うれしいことです。


自分自身は、もちろん歌い手として納得しておりませんが、
くよくよしても仕方が無い、次なる目標に向かって
前進あるのみです。

ご来場いただいた方との、こころの交流を感じ、やさしくも
暖かい雰囲気に包まれました。

これからも、みなさまの一人でも多くの方に音楽を

心のやすらぎにして、また「辻友子」の歌を聴きにいらしてくださいね。

ありがとうございました！！

[1回]

天気予報がこんなときに限って当たりました。

窓を開けると一面、冬景色・・いつもの

私なら、単純に喜んで、雪だるまやかまくら

など作るのですが・・・・明日は、山手イギリス館で

コンサート、お客様たち、心配だろうなぁ・・・・

みなさま、午後にはやんで、夕方の雨が雪を流してくれます

そして、あしたは、春の陽気です。１５度です。

待ってますよ～

[1回]

★かむなびの　いはせのもりの　よぶこどり

　　　　　　いたくななきそ　あがこひまさる


★　神が降臨する森の呼子鳥よ・・そんなに鳴いて

　　くれるな・・・私の恋心がますます募ることです。

　　　　　　　　　　巻８－１４１９　　　鏡王

な・・・・そ、で禁止の意味。強い女性の恋の歌と思うけれど

かっこうの鳴き声に、恋心が募ると言うのは、とても、

女性らしい、どうしようもない、けれど、思ってしまうと言う

心がよく表されている気がします。

[0回]

★　いはばしる　たるみのうへの　さわらびの

　　　　　　　　もえいづるはるに　　なりにけるかも



★　岩の上を雪解け水が流れ出した。そのほとばしる

　　滝のそばに、早くも蕨が、萌え出でる季節になった事ですね

　　　　　　　　　　　　巻８－１４１８　　　志貴皇子


私のCDにも納められているこの、万葉歌・・・大好きです。
志貴皇子は、天智天皇の息子で、天皇になる資格がありながら、
なれなかったお方です。

でも、権力闘争から外れた分、繊細なピュアな感性をそのままに
春の喜びを見事に表現しています。

[3回]