★　ほととぎす　ながはつこゑは　われにもが　

　　　　　さつきのたまに　まじへてぬかむ

★　ほととぎすよ、お前の夏の第一声は、私にも

　　　聞かせて欲しい。端午の節句の薬玉に交ぜて

　　　緒に貫いてその美しい声をとどめておこう。

　　　　　巻１０－１９３９　　　作者不詳

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★　たびにして　つまこひすらし　ほととぎす

　　　　かむなびやまに　さよふけてなく


★　旅にあっては　ほととぎすも　妻が恋しいらしい・・・

　　　神奈備山で、真夜中に鳴いている。

　　　　　巻１０－１９３８　　　古歌集　　　

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そのことを、はっきりと自覚したのは、１０代の頃であったか・・・

それなのに、無明な日々を？十年も続けてしまった・・・


始めるのに遅いと言う事はない・・と、自分を励まし、あるときは

やる気満々に、またあるときは穴があったら入りたいような気持ちで

続けてきた。とにかく、続けてきた。

その心を保ち続けてきた。心だけ保っても、無為な日々が続くこともあり

壮大な夢に燃える日々が続くこともある。


実際、子供を持ったときは、母親は私一人だけれども、歌い手は私の

代わりが五万と居る・・・と思い、優先順位の一番は子育てにした。

しかし、音楽はできうる限りの形で、関わってきた。


２５と２２の娘は、もう子育て卒業だろう。

彼女たちが幸福に過ごすことを

祈るばかりである。


余生は、全てを賭けて歌に打ち込みたい。

そして、「万葉集」と言う、壮大な日本最古の

和歌集と組んで、どこまで、自分が解放されていくのか・・・


楽しみにしている・・・

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津路　知子

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　　　　　　　　　　　　　　津路　知子

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