防人は、国の先端（サキ）を守る者の意。
筑紫・壱岐・対馬に派遣された兵士。
遠江（東海道）信濃（東山道）以東の東国
軍団の兵士の中から、選抜してこれに宛てた。
農民層が主体だが、その階層は地方豪族も含めて
幾重にも及んでいる。
定員は二千人とも三千人とも言う。

750年ごろ、今で言う北九州一帯の海域の防衛に当たった
。百済派兵の失敗後、対外防備のため、天智朝に
制度化された。防人の歌には、家族や恋人と遠く離れる辛さを
赤裸々に歌った歌が多く描かれています。

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★　かしこきや　みことかがふり　あすゆりや

　　　　くさがともねむ　いもなしにして

★　畏れ多いご命令を頂いて、明日からは草と一緒に

　　寝ることになるのだろう。妻もいないままに

　　　　巻20－4321　　物部秋持（もののべのあきもち）

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