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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あゆのかぜいたみ  なごのうらみに  よするなみ

      いやちへしきに  こひわたるかも


★東風が激しいので奈呉湾に寄せる波が幾重にも重なる。

 そのように、しきりに恋ひ続けるよ

             大伴家持

   巻19-4223

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★をとめらが  のちのしるしと  つげをぐしお

  ひかはりおりて   なびきけらしも

★処女の後の記念として 黄楊の小櫛は木となって

 生えかわり 成長して風に靡いているらしいよ
 
          大伴家持

  巻19-4222

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★ 昔あった出来事でふしぎな事と

  言い伝えてきた。血沼壮士とうない

  壮士が名誉を争うとてたまきはる命も捨てて

  争って求婚した少女の話は聞くと何と悲しいことよ

  春花のように匂わしく栄えた。また、秋の葉のように

  美しく輝いた惜しい花の盛りが大夫たちのことばが

  心を悲しませるので 父母に乞いをし 家を離れて

  海岸に出で立ち朝夕に満ちてくる潮の波に

  靡く玉藻の節の間にほどに短く惜しい命を、露霜のように

  失ってしまった。そこで墓所のようにここと決めて

  後代に聞き告ぐ人も、一層しのぶよすがにせよとて

  黄楊の小ふしのを このように刺したらしい。それが

  生い育って風に靡いているよ

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★ ふじなみの  しげりはすぎぬ  あしひきの

   やまほととぎす  などかきなかぬ

★藤波の花が盛りは過ぎました。あしひきの

 山ほどどぎすはどうして鳴かないのでしょう

             大伴家持

   巻19-4210

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★ 谷近く 家は居れども 木高くして

  里はあれども  ほととぎす

  いまだ来鳴かず  鳴く声を

  聞かまく欲り  朝には

  門に出で立ち 夕には谷を見渡し

  恋ふれども  一声だにも

 いまだ聞こえず


★ たにちかく  いへはをれども  きたくして

  さとはあれども  なくこえを

  きかまくほり  あしたには

  かどにいでたち  ゆうにはたにみわたし

  こふれども  ひとこえだにも

  いまだきこえず

★谷の近くに住んでは居るけども

木が高く繁る里ではあるだけれど

 ほととぎすはまだ来て鳴きません。

 鳴き声まだ聞きたいので明日は
 
 門に出で立ち、夕べには谷を見渡して

 恋うけれども 一声すらまだ聞こえません

           大伴家持

  巻19-4209

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